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LINE GAMEで磨いた勝ち筋を、他事業の成長へ。現場発のプロモーション戦略推進チームが始動

作成者: LINEヤフーコミュニケーションズ編集部|May 13, 2026 12:53:11 AM

2026年5月、LINEヤフーコミュニケーションズに「プロモーション戦略推進チーム」が正式に発足しました。

きっかけは、LINE GAMEのプロモーションを担ってきたメンバーたちの、「ゲーム領域で培ってきた知見を、もっと多くの事業に生かせるのではないか」という現場発の思いでした。企画・クリエイティブ・分析を横断し、戦略設計から施策実行、改善までを一気通貫で担う進め方が他事業でも成果につながり、正式なチーム化へと結実しました。

今回は、プロモーション戦略推進チームに、立ち上げの背景や具体的な支援事例、そしてこれから目指す姿について聞きました。

LINE GAMEで培った知見を、他事業にも広げたい

――まず、プロモーション戦略推進チームは、どのような背景で立ち上がったのでしょうか。

坂口:私たちはもともと、LINE GAMEのプロモーションにおいて、企画・クリエイティブ・分析までを一気通貫で担ってきました。そうした中で、ゲーム領域で培った知見や勝ち筋を、他事業にも生かせるのではないかと考えるようになったんです。そこで2025年7月にタスクフォースとして立ち上がり、兼務で他事業の支援にも入りました。知見が本当に通用するのか、ニーズがあるのかを確かめるスタートでした。

――実際に活動してみて、どうでしたか。

坂口:半年間で、LINEポイントクラブLINEブランドカタログLINEスグミエールの3事業の支援に入りました。支援を進める中で、他事業からも「今の運用を見直したい」「成果指標(KPI)を改善したい」「SNSの勝ち筋を整理したい」といった相談が継続的に寄せられるようになりました。支援した案件で成果も出たことで、専任メンバーも加えた正式なチームとして、より多くの事業を継続的に支援できる体制になりました。

初挑戦のInstagramで、制約を勝ち筋に変えるまで

――とくに印象に残っている取り組みを教えてください。

堤:LINEポイントクラブのInstagram支援です。私たちにとってもInstagramのプロモーションは初挑戦でしたが、これまでLINE GAMEで培ってきたSNSプロモーションの知見を生かせるのではないかと考え、支援に入ることにしました。相談を受けた当初は、若年層に認知を広げたいという狙いはあるものの、運用方針が整理されておらず、既存素材の転用が中心でした。

――まず、どこから着手したのでしょうか。

文:まず見直したのは、誰に向けて何を届けるかという設計です。当初はフィード投稿を中心とした相談でしたが、若年層により広く届けるには、リールが有効だと考えました。そこで、リールは若年層向け、フィードは既存の主な利用層向けと役割を分け、それぞれに届く企画を整理しました。職業や家族構成、ポイ活状況なども具体化しながら、方向性を詰めていったんです。

ただ、SNSに固定の正解はありません。だからこそ、出して終わりではなく、反応を見ながら何度も調整していきました。

――難しかったのはどんな点でしたか。

堤:例えば飲食店のInstagramなら、料理や店内の写真を載せるだけでも魅力が伝わりやすいですよね。でも、LINEポイントクラブはそういうわけにはいきません。自由に使えるキャラクター素材も限られていましたし、サービスの画面も制約なく見せられるわけではありません。だから、「どう見せるか」を考える前に、まず「そもそも何なら見せられるのか」を探るところから始まる感覚でした。

――その制約の中で、どう工夫したのでしょうか。

堤:他社のアカウントを参考にする中で、アカウントを運営する「中の人」が少し見える投稿のほうが、親しみにつながりやすいとわかり、私たち自身もリールに出演しました。若年層に届くよう、LINEポイントクラブをモチーフに小物をデコったり、手元が映ることも意識してネイルを整えたりしながら、見せ方を工夫していきました。「そこまでやるの?」と思われるかもしれませんが、Instagramはそうした細かな空気感で、投稿を見てもらえるかどうかが決まる媒体だと思っています。

それだけでは補いきれない部分もあり、使える素材が限られていたので、「ないなら自分たちでつくろう」と、手づくりのキャラクターもつくりました(笑)。どこまで出せるかを事業側と確認しながら、楽しんでもらえるラインを探っていきました。




実際に公開したInstagramのリール投稿は、以下からご覧いただけます。
[LINEポイントクラブをモチーフにした小物の投稿] [ネイルを工夫した投稿] [手づくりキャラクターが登場する投稿]

筒井:クリエイティブ面でも、静止画やGIF動画を含め、どんな見せ方なら手を止めてもらえるのかを検証していきました。その中で手応えがあったのが、「ピタ止め」型のGIF動画です。成功報酬がなくても参加したくなるゲーム性があり、Instagramの特性にも合っていました。ゲーム領域で培ってきた「遊びたくなる見せ方」をInstagram向けに翻訳し、比較的少ない工数でも成立する勝ち筋が見えてきたのは大きかったと思います。

こうした試行錯誤を支えていたのが、企画・クリエイティブ・分析が同じチームで連携できる体制でした。


 実際に公開した「ピタ止め」型のリール投稿は、こちらからご覧いただけます。
「ピタ止め」型のリール投稿

3つの専門性がつながることで、PDCAが加速した

――企画・クリエイティブ・分析が同じチームで動くことで、どんな良さがありましたか。

寺田:Instagramは自社サービスのように多数のデータを取れるわけではないので、見られる数字には限りがあります。その中で意識したのは、分析のための分析にしないことでした。企画やクリエイティブの担当が次の判断をしやすいように、必要な指標を整理して見える形にすること。改善につなげるための分析にすることを重視していました。

堤:SNSは、とにかく早くPDCAを回せるかが大きいと思っています。数字を見ながら「次はこう変えよう」とすぐ動けたのは、この体制だったからこそです。

――成果としては、どんな変化がありましたか。

文:支援前と比べて、リーチは18.7倍、いいねや保存といったユーザーの反応は2.3倍に伸びました。ペルソナを見直したうえで、自分たちが出演する実写リールや、「ピタ止め」のようなゲーム性のある企画へとコンテンツを改善していったことが、新規ユーザーへの認知拡大につながったと思っています。広告を使わずに約20万回再生されたリールも生まれ、改善を重ねることの手応えを感じました。こうした進め方は、LINEポイントクラブ以外の案件でも生かされると思います。

支援を受けた事業部からもコメントが寄せられています。

LINEポイントクラブ 事業担当者①
Instagram運用の立ち上げから数ヶ月後のタイミングで参画いただき、以降は伴走パートナーとして大きく支えていただいています。特に、自分たちでは考えつかないようなリール企画を数多くご提案いただき、施策の幅と可能性が大きく広がりました。ユーザー目線での企画力とスピード感ある改善により、着実に成果につながっていると実感しており、大変感謝しています。

LINEポイントクラブ 事業担当者② 
プロモーション戦略推進チームの発足、おめでとうございます。
私たちの事業では、日々のユーザー反応を見ながら高速でPDCAを回すことが不可欠です。本チームとの連携により、クリエイティブの制作からテスト実施までのサイクルが飛躍的に加速しました。
特に、こちらの意図を汲み取った上で、過去の実績に基づいた「勝てるデザイン」を即座に提案いただけるスピード感には非常に助けられています。日々配信を繰り返す中で、現場の試行錯誤にどこまでも柔軟に、かつスピーディーに並走してくれる専門チームの存在は本当に心強いです。
この機動力を武器に、今後も共にサービスの成長を加速させていけることを楽しみにしています。

LINEブランドカタログ 事業担当者
プロモーション戦略推進チームの皆さまは、こちらの要望を受けるだけでなく、背景や目的まで踏まえて一緒に考えてくださる点がとてもありがたかったです。進行中も細かな相談に柔軟に対応いただき、判断に迷う場面でも前向きに提案をいただけたことで、安心して施策を進めることができました。事業推進において非常に頼もしいパートナーだと感じています。
様々なクリエイティブの会社様や、チームの方と協業してまいりましたが、いつも相談しやすい状態を作っていただき、伴走いただけて大変ありがたいです!

LINEスグミエール 事業担当者
LINEスグミエールのマーケティング戦略を担う人員が不足していた中、お声がけいただき、現在は戦略見直しに向けた土台づくりからご支援いただいています。WebマーケティングやSNS広告の経験が豊富な皆さまからのご意見は、チャネルの選定や配信先、クリエイティブのご提案に至るまで、LINEスグミエール事業にとって非常に貴重なものです。今後もご協力いただきながら、より効果的な戦略へと磨き上げていきたいと考えています。

LINE GAMEで磨いた知見は、他事業でも生き、さらに磨かれた

――ここまでの取り組みを踏まえて、ゲーム領域で培った知見は、他事業の支援でどのように生きたのでしょうか。

堤:LINE GAMEで磨いてきたのは、単に企画の型だけではありません。限られた工数の中でも楽しさや参加したくなる感覚をつくる発想や、媒体ごとの勝ち筋を探る進め方そのものです。そうした考え方は、他事業でも十分に生かせると感じました。

文:LINE GAMEでのプロモーションを通じて、企画の発想だけでなく、言葉選びや炎上リスクへの配慮、災害時の発信判断まで、運用に必要な知見が蓄積されてきました。

実際1本のコンテンツ制作のため、社内撮影の許可取得や複数の部署から監修をいただきながら進行しております。そうした土台があったからこそ、条件が違う事業でもスピード感を持って進められたと思います。

――逆に、新しく得たものもありましたか。

堤:Instagramには今回初めて本格的に挑戦しましたが、やってみると、LINE GAMEで培ってきたSNS運用と共通する考え方も多いと気づきました。実際に成果も出せたことで、チームとしてInstagramという新しい武器が増えた感覚があります。

寺田:LINEポイントクラブの支援をきっかけに、Instagramでどんなデータが取れるのかを把握できたのは大きかったですね。海外では、ゲームのプロモーションにInstagramが使われることも多いので、今後LINE GAMEがグローバル展開を進める中でのSNS活用や、他事業でInstagram施策を考える際にも生かせる学びになったと思っています。

筒井:私は他事業の支援を通じて、動画表現や、よりユーザーに身近なトーンでの見せ方の幅が広がりました。そこで試した表現は、今ではLINE GAMEのプロモーションにも、他事業の支援にも生かされています。

プロモーション施策の実行にとどまらず、事業成長を一緒に考えるチームへ

――最後に、プロモーション戦略推進チームとして、これから目指す姿を教えてください。

坂口:私たちが目指しているのは、プロモーション施策の実行にとどまらず、事業成長を一緒に考えるパートナーです。課題を整理し、戦略を組み立て、実行し、改善までやり切る。そうした伴走を通じて、事業部の目標達成に貢献していきたいと思っています。この積み重ねは、事業部の目標達成に貢献するだけでなく、ユーザーがサービスと出会い、その魅力を感じる機会を広げることにもつながると考えています。

LINE GAMEで磨いてきた知見を、他事業にも生かしたい。そんな現場発の思いから始まった挑戦は、実績とニーズに支えられ、ひとつのチームという形になりました。課題整理から戦略設計、施策実行、改善までを一気通貫で担うプロモーション戦略推進チーム。その始動は、LINEヤフーコミュニケーションズの仕事に、また新しい広がりが生まれていることを感じさせます。