各食堂の混雑具合の把握、弁当の事前注文が可能に
学生・教員との共創で、Smart Cityを体現するキャンパスを目指す
LINE Fukuoka株式会社(本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役社長:落合 紀貴)は、九州大学の学生とともに“キャンパス内の不便を解決する”2つのLINE公式アカウントを開発し、本日公開しましたのでお知らせいたします。
<公開アカウント>
(1) Q大食堂大図鑑LINE公式アカウント:各食堂の混雑具合や今週のメニューがわかるアカウント
(2) まこっちゃん弁当LINE公式アカウント:弁当の事前注文ができるアカウント
この2つのLINE公式アカウントは、九州大学との連携のもと“キャンパス内の不便を解決する”をテーマにおこなったハッカソンで学生と開発したものです。
LINE Fukuokaでは、福岡市との包括連携協定に基づき、まちのSmart City化を推進しております。中でも行政や民間企業、市民との「共創」を重要視しており、これまでもAI・FintechなどLINE先端技術を活用した協働事業を数多く実施してまいりました。
その一環として2019年7月より、学生に向け、九州大学の有志の先生方で組まれたタスクフォースとともに、ハッカソンを実施。”キャンパス内の不便”をLINE公式アカウントによって解決することを目指し、開発、運用、改善まで学生が主体となって取り組むという内容です。
学生は、アイデア出しからLINE Bot Designer(1)を使ったアイデアのプロトタイプ作り、LINEのMessaging API(2)を利用したBot搭載のLINE公式アカウント開発を実施。LINE Fukuokaは、社員による開発/企画時の疑問や不明点に対する専門的なサポートや、九州大学内での講義・ミーティングを実施するなど、共同で進めています。
そして本日、開発したLINE公式アカウントのお披露目は、会場を福岡市が2019年7月にオープンしたエンジニア交流拠点「エンジニアカフェ」にておこない、来場したエンジニア等学外の方との意見交換など刺激を相互に授受できる環境を用意しております。
■公開したLINE公式アカウント
学生は2グループに分かれてそれぞれ開発をおこないました。両アカウントともLINEのMessaging APIを利用して開発した、Bot搭載のLINE公式アカウントです。
(1)Q大食堂大図鑑LINE公式アカウント:各食堂の混雑具合や今週のメニューがわかるアカウント
広大なキャンパス内に複数食堂があるため、「遠くまで歩いてきたのに、とても混んでいた」「食堂に着く前にメニューを知ることができない(好きなメニューの時に行きたい)」という課題があった。
Q大食堂大図鑑LINE公式アカウントでは、食堂の混雑状況が分かる学内で研究中のセンサーと連携し、センサーで受け取った情報をもとに、複数の学生食堂のうち混まない食堂と時間をレコメンド。また、各食堂のメニューを表示させることができるようになった。
(2) まこっちゃん弁当LINE公式アカウント:弁当の事前注文ができるアカウント
弁当屋「まこっちゃん弁当」では、以前から店主個人のLINEアカウントを使って、簡易的に注文を受け付けていた。その場合、受付終了時間を徹底できなかったり、申し込みごとに異なる弁当の総数をアナログに集計する必要があったりと煩雑さが課題として残っていた。そこで担当チームが、受付中の弁当メニューのみ一覧表示させたり、キャンセルも受け付けられるようにするなどの機能を開発した。店舗側は、効率的に用意な弁当種類・個数の見当がつけやすくなり、学生は売り切れによる買い逃しを防ぐことができる。今後、LINE Payなどキャッシュレス決済の導入含め、さらに運用効率化を検討している。
両アカウントとも、明日以降、順次キャンパス内で運用開始予定です。
なお、九州大学の学生と教職員の利用を想定しているため、LINE IDの一般公開は予定しておりません。
■成果発表会場
・名称:エンジニアカフェ
・場所:福岡市中央区天神1丁目15番30号
エンジニアが集まる、活躍する、成長する街の実現を目指す福岡市「エンジニアフレンドリーシティ福岡」の取り組みの一つ。国の重要文化財 福岡市赤煉瓦文化館に2019年7月に福岡市がオープンさせたエンジニア交流拠点。交流イベントやスキルアップセミナーなど、様々な取り組みがおこなわれている。
LINE Fukuokaは今後さらに行政・民間企業・教育機関等との協働を通じて福岡市のSmart City 化に一層注力し、これら共創を通じた”ライフスタイルイノベーションによって24時間365日ユーザーの生活すべてをサポートするライフインフラを目指す”LINEのビジョン「Life on LINE」を実現してまいります。
*1:「LINE Bot Designer」は、短時間でプロトタイプを作成できるツール(無料)。希望のシナリオに沿って自由にチャットボットを設計できる。
*2:「Messaging API」は、LINEアカウントを通じたユーザーとの双方向コミュニケーションを実現するAPI(Application Programming Interface)です。Messaging APIを活用することで、ユーザーへの一方的なメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができるようになります。さらに、ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや自社システムとLINEアカウントを連携させることで、顧客管理(CRM)ツールや、業務ソリューションツールとしての利用も可能になります。 (※LINE株式会社では、LINEアカウントに紐付いた各企業の顧客データを保持することはありません。)